和解のいけにえ

レビ4:10「これは和解のいけにえの牛から取り除く場合と同様である。祭司はそれらを全焼のいけにえの祭壇の上で焼いて煙にしなさい」
和解の一般的な英語訳は「reconciliation」ですが、ここでの英語訳は「peace(キングジェームス)」「fellowship(NIV)」が使われており、ちょっとニュアンスが違います。原語ヘブル語では「shelem(シェレム)」となり、聖書の中では87回登場中81回が「平和のささげもの」という意味になっています。和解は双方が歩み寄るようなイメージですが、これらの訳を考えてみると主の怒りを和らげ、平和を取り戻すような感じで使われているようです。これは契約の概念だと思います。主は実際にエジプトから民を救い出し、約束の地に導きました。主がなさることはすべて「義」であり「真理」であることが、彼らの目の前で証明され、それは主の命令が絶対であることを指しています。本来なら主の命令に違反したなら、いのちを取られてもおかしくないはずです。しかし、主はあがないの仕組みを教え、人のいのちと罪は別のものとされました。罪があがなわれるならいのちは助かります。これはイエス様が来られるまで続けられ、イエス様は全人類の罪のためにいけにえとなられました。イエス様のいのちが神と人との平和をとりなしたのです。