モーセは謙遜で

民12:1「そのとき、ミリヤムはアロンといっしょに、モーセがめとっていたクシュ人の女のことで彼を非難した。モーセがクシュ人の女をめとっていたからである 」
モーセがもう1人妻をめとったのでしょうか?文脈からするとチッポラのことを指しているようでも取れます。ヘブル語には厳密な時制が存在しないため、「クシュの女と結婚した」のか「クシュの女と結婚していた」のかという区別がつきません。どちらにしろアロンとミリヤムがモーセに対して不満を持ったことは明らかで、クシュ人の妻はそのきっかけに過ぎなかったと思います。それは主がモーセとばかり話しているように見えたからです。その理由は詳しく書かれていませんが、3節には唐突に「モーセという人は、地上のだれにもまさって非常に謙遜であった」とあります。この節だけ浮いているような書き方ですが、主がモーセを気に入りモーセにだけ向かって話した最大の理由が書かれているようにも思えます。「主はへりくだった人と共に住む(イザ57:15)」…という有名な御言葉あるように、主の好まれる性質のひとつが心が砕かれ、へりくだることができる人です。何よりもイエス様ご自身が「わたしは心優しく、へりくだっている(マタ11:29)」と言われ、へりくだりが神ご自身の性格であることを証言しています。モーセは主と似た性格のゆえに主はモーセを好まれたのではないでしょうか?