40日を40年とする

民14:34「あなたがたが、かの地を探った日数は四十日であった。その一日を一年と数えて、四十年の間あなたがたは自分の咎を負わなければならない。こうしてわたしへの反抗が何かを思い知ろう」
偵察前の最後の日付の記述は民数記10章の「第2年目の第2月の20日(10:11)」というものです。イスラエルの民が出エジプトしてから、わずかに2年しか経っていません。その後、キブロテ・ハタアワからハツェロテと進み(11:35)、パランの荒野にたどり着いたのです(12:16)。本来ならヨシュアたちが偵察した約束の地を、主が与えてくださりアナク人を破ってハッピーエンドが訪れるはずでした。しかし、イスラエルの民は約束の地にいる巨人を恐れ、誰か他のリーダーを立ててエジプトに帰ろうとさえ言い始めるのです(4)。約束の地を目の前にして、このつぶやきは主の怒りを買いました。イスラエルの民はこれからさらに38年間荒野をさまようようになってしまうのです。そのきっかけになった主の言葉がこの言葉です。ヨシュアとカレブが偵察に行った日にち分、つまり40日を1日1年と数え40年間、イスラエルは自分たちの咎を負わなければなりませんでした。それは主に対して信頼がなかったからです。咎とは不信仰に対する罰のことで、主は信仰のない者たちには厳しい態度を取られます。