コラの事件

民16:49「コラの事件で死んだ者とは別に、この神罰で死んだ者は、一万四千七百人になった」
コラは大罪人で、彼の誘いに乗った250人のレビ人たちは焼き殺されてしまいました(35)。しかも、とばっちりで死んだ者が1万4700人もいたというのです。この事件は新約のユダの手紙の中にも取り上げられ、有名な反逆事件として知れ渡っていたことがわかります(ユダ11)。ところが詩篇の中にはコラの子による賛美が11編も収められており、コラの子たちが主の火からまぬがれたことがわかります(26:11)。また、レビの諸氏族の中にもコラの子供たちは数えられ、大罪を犯した子が除かれることはありませんでした(26:58)。それはいかに反逆を犯したとしても、神に仕える特別な任務をレビ族以外に任せることをしなかった神のご計画だと思います。コラの事件で死んだ250人の者たちは、主の警告として死んだと書かれています(26:10)。関わった者への罰と同時に生き残った者たちへの警告だということは、コラだけではなく、誰でも権威に対して不満を持ったり、納得しないことがあるということの証明ではないでしょうか?コラの種族を滅ぼし、二度とこのような反逆が起きないようにせず、彼らの子孫を用い神殿に仕えさせたのは、主の大きな恵みであり、主の器の大きさとも言えます。失敗は失敗として裁かれるべきでしょう。しかし、主が死なせない限り生きて主に仕えるためには、何度も悔い改め、心を一新していく必要があります。取り返しのつかない罪であっても、主が生かしてくださるなら、生きて主の栄光を表すべきではないでしょうか?