主ご自身が約束の地

民18:20「あなたは彼らの国で相続地を持ってはならない。彼らのうちで何の割り当て地をも所有してはならない。イスラエル人の中にあって、わたしがあなたの割り当ての地であり、あなたの相続地である」
主ご自身が割り当ての地だというのは難しい表現ですが、とにかく各部族からの10分の1が捧げられることにより、レビ族の生活は保障されていました。それはすべての人が10分の1を主に捧げることになっていたからです。レビの相続地が「主」ご自身であるなら、それらの10分の1を受け取っても不思議はないわけです。もっと詳しく説明するなら、アブラハムは大祭司メルキゼデクに10分の1を収めたと聖書にあります(ヘブ7:4)。祭司職がレビ族だと定められたのは出エジプト後です。それにもかかわらず、アブラハムの時代に大祭司がいて、レビの曽祖父であるアブラハムが10分の1を捧げたというのは、レビ自身も10分の1をアブラハムを通して捧げたことになる、とヘブル書で説明されています(ヘブ7:9)。レビ族がすでに10分の1を捧げたと見なされ、彼らが祭司職についたとき、主への10分の1は彼らの割り当ての地、主ご自身の代理として彼らが受け取ることができるのです。ちょっと複雑な説明ですが、クリスチャンが祭司として召されているなら、主に10分の1をお返しして、なおかつその恵みを受け取ることができる立場にあることを理解できればと思います。