ダビデの確信

詩3:2「多くの者が私のたましいのことを言っています。「彼に神の救いはない」と。セラ」
ダビデの3男アブシャロムは非の打ちどころのないほどの美貌があり(2王14:25)、野心家でもありました。彼は街の門のところに立ち、政治の不満や問題がある人たちがダビデを訪れると、抱きつき、口づけをして人々の心を盗んだのです(2王15:5)。次第にイスラエルの人々の人気はダビデからアブシャロムに傾いてきました(2王15:13)。このことがきっかけでダビデはアブシャロムから逃げるようになったのです(2王15:14)。逃げているときに歌った歌がこの詩篇3編に書かれています。多くのイスラエルの民は、神はアブシャロムに味方し、ダビデにはその威光が消えたのだろう…と噂していました。その噂を聞きつけてダビデは主に賛歌を歌うのです。主は絶対に自分から離れず、呼ばわる者を見捨てない(3-5…これがダビデの確信でした。たとえ自分を囲む「幾万の民をも私は恐れない(6)」と言っています。これはダビデと主との関係がいかに強固なものであるかを示していると思います。周りの状況や環境が悪くなると、自分に負い目を感じたり、何か罪があるのではないかと疑う人もいるでしょう。しかし、主との関係が日々構築されていれば何も恐れることはないのです。