ダビデの誠実さ

詩15:5「金を貸しても利息を取らず、罪を犯さない人にそむいて、わいろを取らない。このように行なう人は、決してゆるがされない」
不正をしたり、私利私欲に走らなければ、そのような人は決してゆるがされない…と書かれています。確かにダビデの人生はまっすぐで、たとえサウル王に追いかけられようとも、サウル王に手をかけることはなく、ダビデの3勇士が敵陣の中にある井戸から命がけで水を汲んできたとしても、その水を飲まず(2サム23:15)、ヨルダン川を渡るとき、自分たちの兵士が困窮しているのを助けてくれたバルジライには最後まで礼を尽くしました(2サム19:31-38)。その他いくつもダビデの誠実でまっすぐな性格を表わす箇所が聖書に書かれています。唯一、バテシェバとの関係のときに罪を犯してしまいました(2サム11章)が、そのことも神は用いられて、次の王になったのはバテシェバとの間に生まれたソロモンでした。ダビデも心が揺らいだことありましたが、失敗もすべて主の前に差し出し、主の判断を仰ぎ、常に主と共に歩む生活を送っていました。そのダビデだからこそこの歌を歌えるのだと思います。いつも感情に支配され、人を愛せない人がキリストの愛を語れないように、この詩はダビデならではの賛美だと思います。