そしられても

ロマ15:3「キリストでさえ、ご自身を喜ばせることはなさらなかったのです。むしろ、「あなたをそしる人々のそしりは、わたしの上にふりかかった」と書いてあるとおりです」
詩篇69編9節からの引用です。「あなたをそしる…」の前には「あなたの家を思う熱心が私を食い尽くし」という言葉が書かれており、イエス様が宮で商売人を追い出したときに弟子たちが思い出した御言葉として有名です(ヨハ2:17)。「あなた」は父なる神のことです。神をそしるとは意外な言葉ですが、「神などいない」や「神の栄光はどこにあるのか」などは神へのそしりだと思います。そのような神を否定するような悪口がイエス様の上にふりかかった…と書かれています。宮で商売していた者たちは、商売には熱心でしたが神への思いはありませんでした。それでも神のために働いているような錯覚を持ち、宮で商売できることは特権でもあったのです。神のことを本当に理解するには時間がかかります。ときには誤解が生じ、神への忠誠が揺らぐこともあるでしょう。自分だけが正しいとするなら、神が少しでも祈りに応えるのが遅かっただけでも非難してしまうのです。そんな人の思いまでも受け入れ、愛し、仕える態度を示してくださったイエス様はほめたたえられるべきお方ではないでしょうか?