聖なる山

詩48:1「主は大いなる方。大いにほめたたえられるべき方。その聖なる山、われらの神の都において」
これぞ賛美という詩です。48編は全編にわたって主への賛美が書かれています。「聖なる山」「シオンの山(2)」と山が2回出てきますが、イスラエルの神は「山の神(1王20:23)」とも呼ばれ、高きところから民を見守るように思われてきました。エル・シャダイも山の神の呼び名から来ていると言われています。シオンの山はイスラエルの象徴であり、1900年代に起きた「シオニズム運動」は離散したユダヤ人たちがもう一度「シオン」に帰ろうと決起した運動のことです。また、霊的意味においてはシオンの山は教会のことを指します。エルサレムの中心からちょっと離れた所にオリーブ山があり、イエス様はここから昇天され、ここに戻ってこられます(使1:12)。そういう意味においても、エルサレム、シオン、オリーブ山というキーポイントの場所は、再臨のときまでユダヤ人とクリスチャンによって確保されるべき場所なのだと思います。この歌はその聖なる山で、やがて主が来られ、神を信じるすべての人が主をほめたたえるようになることを預言しているかのようです。