あのときダビデは

詩51:7「ヒソプをもって私の罪を除いてきよめてください。そうすれば、私はきよくなりましょう。私を洗ってください。そうすれば、私は雪よりも白くなりましょう」
51篇のタイトルには「ダビデがバテ・シェバのもとに通ったのちに」と書かれています。預言者ナタンが来たということは、すでにウリヤを殺してバテ・シェバを妻として迎えた後の出来事です。男なら一度ぐらいは情欲に負けそうになる女性に出会うことがあるでしょう。ダビデがバテ・シェバを最初に見たのは彼女の裸体でした。言葉も交わさないうちに、ダビデは彼女のとりこになってしまったのです。ダビデがバテ・シェバと通じただけならば、王のめかけとして受け入れそのまま王宮に留めることもできたでしょう。しかし、バテ・シェバはウリヤの妻であり、ウリヤはダビデの大切な家臣でもありました。ダビデの心にささやくサタンの声は止まりません。ダビデは直接ウリヤに手をかけませんでしたが、最前線に取り残すという死んでもおかしくない状況を命令しました。ナタンの指摘でダビデは目が覚め、悔い改めましたが、そのときの歌が51篇です。取り返しのつかない罪を犯したとき、時間が逆戻りし、別の判断ができれば…と思うことがあります。主が聖めてくださることは、すべてを雪のように白く、何ものにも染まっていない状態まで回復してくださることだと思います。