水を通って

詩66:6「神は海を変えて、かわいた地とされた。人々は川の中を歩いて渡る。さあ、私たちは、神にあって喜ぼう」
海をかわかしたのはモーセの時代です(出14:21)。また、ヨルダン川を分け歩いて渡ったのはヨシュアの時代でした(ヨシュア3:17)。2つの出来事は大いなる奇跡として語り継がれ、詩篇の1つの歌の中に登場します。水の中を通ることは、新しく命が誕生する比喩です。もっとも身近なものは出産でしょう。胎児は母親のおなかの中で羊水に浸って生活します。誕生するときには、おなかの水とともに外に出てくるのです。それは、あたかもモーセヨシュアの奇跡のようです。また、新約の時代ではバプテスマという新しいスタイルがヨハネによってもたらされました(マタ3:1など)。それもやはり水を通して、生まれ変わるというものでした。人は誕生するときに、一度水を通っています。もう一度水を通ることは新しいいのちで誕生するという意味になります。イエス様は「人は新しく生まれなければ、神の国に入ることはできません(ヨハ3:3)」と言われ、生まれたそのままの状態では神の国にはいる条件は整っていないとされました。神を信じる決心をした人は、誰でも洗礼を受けます。新しく生まれ変わったなら神にあって喜びましょう。