ヨルダン川を渡る

ヨシュ3:4「あなたがたと箱との間には、約二千キュビトの距離をおかなければならない。それに近づいてはならない。それは、あなたがたの行くべき道を知るためである。あなたがたは、今までこの道を通ったことがないからだ」
2000キュビトは新改訳の1キュビト44センチを参考にするなら880メートルになります。契約の箱と距離をあけたのは、聖なるものから離れる意味と、遠くから行くべき道を民が確認するためだったと思われます。まず、契約の箱が行く道を通ってくれます。しかも今から行く道は道ではなく、川の中です。契約の箱を運ぶのはケハテ族の役割で(民4:15)、彼らの足が水ぎわに浸ったとき、ヨルダン川の水はせき止められました(15)。ヨシュア記はその名前がイエス様のヘブル語読みであることから、旧約の中でも特別な神の意図が隠されているとされています。奇しくもイエス様も同じヨルダン川で洗礼を受け、水から上がったときに聖霊が下る様子が聖書に書かれています(マコ1:9-10など)。そして、イエス様はかつてすべての人が律法に従おうとして失敗した人生を完璧に過ごされたのです。それはどんな人も達成できなかった道でもあります。まず水の中を通り新しく生まれ変わり、新しいいのちをもって主に従いました。確かにイエス様は人類に対して行くべき道を教え、最初にその道を通られたのです。