最初の戦い

ヨシュ6:26「ヨシュアは、そのとき、誓って言った。『この町エリコの再建を企てる者は、主の前にのろわれよ。その礎を据える者は長子を失い、その門を建てる者は末の子を失う』」 
南北にイスラエルが分かれた後に、北イスラエルの7代目王アハブのときに、ベテル人ヒエルがエリコを再建した記事があります。そのとき礎を据えるとき長子アビラムを失い、門を建てるとき末の子セグブを失った…と書かれています(1王16:34)。ヨシュアの言ったことばがそのまま実現しています。礎は長子、門は末の子というところまでまったく同じです。ヨシュアたちはヨルダン川を渡って5キロメートル足らずの場所で、最初の戦いをしたのです。エリコには最初に偵察にいったとき、斥候たちをかくまってくれたラハブたちも住んでいました(2:15)。エリコは海抜マイナス250メートルの低地にあり死海の北西に位置します。低地ゆえに敵からの攻撃や洪水から守るために高い城壁をつくっていました。現代ではイスラエルの主権下にあり、ヨルダン川西岸地区の一部にあります。ヨシュアたちがヨルダン川を渡った場所は、死海の近くだったことがわかります。エリコから南西20キロほどでエルサレムがあります。ヨシュアの最初の戦いは、主の導きにより城壁を周るという不思議な方法で勝利しました。このうわさは近隣にすぐひろがり(27)、イスラエルとともに力ある主がともにやってきたことが知れ渡ったのでした。