ケハテとエルサレム

ヨシュア21:4「ケハテ諸氏族のために、くじが引かれたとき、ユダ部族、シメオン部族、ベニヤミン部族のうちから、くじによって、十三の町がレビ人の祭司アロンの子孫のものとなった」
アロンはケハテ族の系統だったようです。当然、アロンの弟モーセもケハテ族だということがわかります。彼らにはユダ、シメオン、ベニヤミンから町が与えられました。シメオンはユダの土地から割り当て地が与えられていますから(19:9)、実質ユダとベニヤミンから割り当て地をもらったことになります。そして、ユダとベニヤミンに共通する土地はエブス人の町、すなわちエルサレムです。もともとはユダがエブスの町を攻撃して、征服し切れなかったことでユダの民とエブス人が共存していたのがエルサレムです(15:63)。その土地をベニヤミンがくじで当てたため、ユダとエブス人が住んでいるままに割り当てられました。ケハテ族はレビ族の中でももっとも聖なるものに関わる仕事をしていました(民4:4)。ゲルションとメラリには車が与えられたの対し、ケハテ族には何も与えられませんでした(民7:9)。それはケハテ族が彼らの肩に荷物をのせて運ぶ奉仕を担当していたからです。さらに聖所では常供のパン、注ぎのささげもののビンを供える奉仕をし(民4:7)、現代なら御言葉の奉仕だと言えます。レビの子孫の中でもケハテ族はエリートであり、もっとも契約の箱に近い仕事をしてました。彼らにエルサレムを持つユダとベニヤミンの土地が与えられたのは偶然ではないと思います。