全世界に知らせよ

イザ12:5「主をほめ歌え。主はすばらしいことをされた。これを、全世界に知らせよ」
全世界は原語では「'erets(エレッツ)」と書かれ、「地」とか「地球」を表します。まだ、イエス様も来られていない時代に、主がすばらしいことをされたとイザヤは預言しています。まだ捕囚も始まっていません。これからイスラエルの民は連れ去られ、属州として他国の在留異国人として神からの懲らしめを受けるのです。全世界に知らせるべきことは、「神が自らのいのちを捨てて、人を愛された」という福音であり、その決定的証拠が十字架になります。すばらしいことをされた…と伝えたいなら、イエス様の十字架のことが一番に挙げられなければなりません。十字架は神と人との和解のしるしであり、いけにえとなったイエス様を信じる信仰によって罪は赦されます。この段階ではイザヤは主から受けた幻をことばにして預言しています。アッシリアバビロニアもペリシテ、カナン、エドム…地の果てに至るまで、イザヤもまだ体験したことのない救いのゆえに主をほめたたえ、全世界にすばらしいニュースを知らせなければならないのです。