アシュドデが征服され

イザ20:1「アッシリヤの王サルゴンによって派遣されたタルタンがアシュドデに来て、アシュドデを攻め、これを取った年」
アシュドデはイスラエルが約束の地に入ってから何かと関係のある場所です。もともとはペリシテの5人の領主の1人が治めていました(ヨシュ13:3)。サムエルの時代に戦いに負けそうになったイスラエル人が、戦場に契約の箱を持ち出すという大失態がありました(1サム4:3)。戦いの相手はペリシテ人で、契約の箱はペリシテ人の手に渡ってしまうのです(1サム4:11)。そのときペリシテ人が契約の箱を運んだ先がアシュドデでした(1サム5:1)。またウジヤ王の時代にペリシテを打ち負かし、アシュドデの中にユダヤ人の町を作った記録があります(2歴26:6)。これ以降、アシュドデとイスラエルの混血が増え、ネヘミヤ時代には子供の半分はヘブル語が分からなかったと書かれています(ネヘ13:24)。アシュドデがアッシリアに征服されたことは、すぐそこまでアッシリアが迫ってきていることを示しています。ユダ国単独で戦うわけにはいかず、クシュとエジプトに援軍を頼もうとしたとき、イザヤは裸になり神からのメッセージを伝えたのです。果たして、クシュは征服され捕囚の際は裸で歩かされました(4)。隣国が滅ぼされたとき、信仰を保てるか…という神の試練がここにあります。