エドムにはエドム級の

イザ34:6「主の剣は血で満ち、脂肪で肥えている。子羊ややぎの血と、雄羊の腎臓の脂肪で肥えている。主がボツラでいけにえをほふりエドムの地で大虐殺をされるからだ」
最初に「地」と「世界」に対して宣告していることから、終末に関する預言だと思われます(1)。聖書の中ではエドムはたびたびさばかれる対象として登場します。「エドムは恐怖となり…ソドムとゴモラとその近隣の破滅のように(エレ49:17-18)」とあるように、エドムにはソドムとゴモラ級のさばきがあるように書かれています。また、アモス書にある「三つのそむきの罪、四つのそむきの罪(アモ1章)」を犯した街の1つに数えられ、「剣で自分の兄弟を追い、肉親の情をそこない、怒り続けていつまでも激しい怒りを保っていた(アモ1:11)」とあり、エドムの罪が浮き彫りになってきます。イザヤは主の剣は血の色(エドム)に染まり、エドムすなわち聖絶すると定めた民の上に下る…と預言しています(5)。エドムは特定の民族を指しているのではなく、兄弟を赦さない、いつまでも恨み続ける人全般を指しているのだと思います。たとえクリスチャンといえども、兄弟を赦さない人はエドム人と呼ばれるのです。ソドムのさばきを受けないためにも兄弟を赦すべきではないでしょうか。