あげよう

イザ36:8「さあ、今、私の主君、アッシリヤの王と、かけをしないか。もしおまえのほうで乗り手をそろえることができれば、私はおまえに二千頭の馬を与えよう」
ラブ・シャケもわざわざ負ける賭けをするわけもないでしょう。当時は馬を使った戦車が最強の兵器で、アッシリアは馬を乗りこなした戦い方で連勝していたのです。エジプトにも騎馬を得意とする軍隊があったため(9)、ユダがエジプトと手を組むならばアッシリアも少し身構えたはずですが、エジプトの援軍は来ていません。ユダには2000頭の馬を乗りこなす騎手はいなかったのです。ラブ・シャケのことばはあたかもイエス様が荒野で受けたサタンからの誘惑のようにも聞こえます。「もしひれ伏して私を拝むなら、これを全部あなたに差し上げましょう(マタ4:9)」…「〇〇をあげよう」ということばは誘惑の最初の一歩です。人は欲深いですから、欲しいものを目の前にぶら下げられると、自分の信念を曲げてまでも手に入れようとするものです。そしてサタンは必ず「あげよう」ということばの前に条件をつけてきます。「〇〇したら」…「あげよう」と言い、〇〇には人が神を裏切るような条件が入ります。おなじ「あげる」でも神のくださる賜物は、わたしたち主キリスト・イエスにある永遠の命です(ロマ6:23)。