セナケリブ

イザ37:38「彼がその神ニスロクの宮で拝んでいたとき、その子のアデラメレクとサルエツェルは、剣で彼を打ち殺し、アララテの地へのがれた。それで彼の子エサル・ハドンが代わって王となった」
セナケリブはイスラエルの神などに信頼しても助けてもらえないぞ、とうそぶくほど高慢でした(10)。しかし、ふたを開けてみると彼自身もニスロクという神を信頼し拝んでいたことが分かります。セナケリブにしてみれば、今までの勝利は自分の拝んでいたニスロクのおかげだと思っていても不思議ではありません。また、ラブ・シャケを通して敵の神をあなどったのも、自分の神の後ろだてがあったからではないでしょうか?それでも18万5千人の兵士が一夜にして殺されたのを目の当たりにしたなら、イスラエルの神の力を信じないわけにはいきません。皮肉なことに、彼の最後はニスロクを拝んでいた最中に自分の息子たちに暗殺されたとあります。セナケリブの神の助けはなかったのです。歴史の本には彼の末子を強引に王にしようとしたため、ほかの兄弟の怒りを買った…と記されています。たとえ全世界を手に入れても、まことの命を損じたら何の得があるのでしょうか(マタ16:26)。