お前たちは神々だ

詩82:6「わたしは言った。「おまえたちは神々だ。おまえたちはみな、いと高き方の子らだ」」
「おまえたち」というのは、不正なさばきを行なっている者たちのことです(2)。ここの箇所はイエス様が、宮きよめの祭りのときにユダヤ人たちに取り囲まれたときに言われたことばです(ヨハ10:22-37)。ユダヤ人たちは「わたしと父は一つです(ヨハ10:30)」と言われたイエス様のことばに、神と自分を等しくし神を冒涜したとして、石を投げようとしました(ヨハ10:33)。律法の時代、さばきを行なうのは祭司や律法学者でした。さばきは神の仕事ですから、祭司が律法に従いさばきを行なうことは、神の領域のわざを代理しているとも取れます。イエス様の言われた「神のことばを受けた人々を、神々と呼んだ(ヨハ10:35)」はここから来ています。しかし、アサフは不正なさばきを行なっている者たちを「神々」と呼ましたが、「人のように死に、君主たちのひとりのように倒れよう(7)」とも言っています。イエス様は父なる神から遣わされた正当なさばき人ですから、不正なさばきをする者たちより、「自分は神の子」という資格があったのです。人を神と呼ぶなら、自分を神と呼んでも聖書は矛盾しない…とイエス様は言いたかったのだと思います。