見るに忍びない

士10:16「彼らが自分たちのうちから外国の神々を取り去って、主に仕えたので、主は、イスラエルの苦しみを見るに忍びなくなった」
アビメレクのことは詳しく書かれていますが、彼がイスラエルを支配したのは3年です(9:22)。それに対し、たった1行しか書かれていない「トラ」と「ヤイル」はそれぞれ23年(2)と22年(3)という長期に渡ってイスラエルをさばきました。45年もの間主を裏切らなかったイスラエルはさばきつかさが亡くなると途端に異教の神に走ったのです(6)。そして次のさばきつかさが現れるまでの18年間、ずっとその状態は続きました(8)。それでもアモン人が攻めてきて苦境に立たされたとき、イスラエル人は主を思い出し祈ったとあります(10)。しかし、主は「あなたがたが選んだ神々に叫べ(14)」とイスラエルを顧みないことを告げます。言われてみれば、ごもっともな意見ですが、イスラエルの民はそれでも救われたい一心で今まで仕えてきた神々を捨てて主に仕えたのです。「見るに忍びなくなった」とは、どんなに過ちを犯していても、悔い改めて態度を改めるなら、天におられる主がそれを見過ごすことはなさらない証拠だと思います。