シボレテの発音

士12:6「その者に、「『シボレテ』と言え」と言い、その者が「スィボレテ」と言って、正しく発音できないと、その者をつかまえて、ヨルダン川の渡し場で殺した。そのとき、四万二千人のエフライム人が倒れた」
日本人も英語の発音が苦手です。「right(正しい)」と「llight(明かり)」の発音はもちろん、聞き取ることも困難です。シボレテはヘブル語では「schibbol(シボレス)」で、エフライム人が発音していたのは「cibboleth(スィボレス)」となり、「she(彼女)」と「C(アルファベットの3番目)」の違いに似ています。これも日本人が苦手な発音です。まるでエフライム人が日本人のような錯覚に陥ります。ちゃんと発音できないと殺されるとなると、必死でしゃべろうとするものですが、育った環境は大きく人のことばに影響することがわかります。大韓航空爆破事件で逮捕された金賢姫は、拉致日本人から教育を受けたと告白していますが、彼女の日本語はいまいち流暢なものとは言えませんでした。日本人が英語を流暢に使えないように、ほかの国の人が日本語をマスターするのは難しいのです。4万2千人のエフライム人が殺された、と書かれていますが、中にはちゃんと発音できて助かったものもいたはずです。聖書の中でことばの違いが記されていて、バビルの塔以来、苦労して隣国と交流を図っていたのは興味深いことです。