イサクへの誓い

詩105:9「その契約はアブラハムと結んだもの、イサクへの誓い」
イサクに関しての逸話は聖書に多く書かれていません。彼は約束の子であり、アブラハムが捧げようとしたときに抗うことをせず、父アブラハムに従う態度を見せました(創22章)。イサクがその後聖書に登場するのはリベカをめとるときになります(創24:62-67)。しかも、リベカを見つけたのはアブラハムの忠実なしもべであり、創世記24章のほとんどはそのしもべの物語です。そして、この詩篇にあるように「イサクへの誓い」とは、ある飢饉があったときに、主がイサクに現れて言われたことばの中にあります(創26:3-5)。その中で主は「これはアブラハムがわたしの声に聞き従い、わたしの戒めと命令とおきてとおしえを守ったからである(創26:5)」と言われ、イサクへの祝福は父アブラハムのおかげであることを告げています。そして、アブラハムのゆえにもう一人の息子イシュマエルの子孫も祝福を受けることになるのです。確かにアラブ系の人が住むところには不思議と石油が出て、彼らの国は裕福です。一方で、イシュマエルの子孫はペリシテ人の祖先となり、ペリシテはパレスチナの語源となりました。いかにアブラハムが信仰の人であったかがわかります。