幸いなことよ

詩119:1「幸いなことよ。全き道を行く人々、主のみおしえによって歩む人々」
119編は8節ずつに22のグループに分かれており、それぞれ8節の頭にはヘブル語のアルファベット文字から始まっています。最初は「alephアレフ」~始まり、9節の最初は「Beth(ベス)」というぐあいです。英語の聖書によっては節の初めにそれぞれのアルファベットを振り分けているものもありますが、日本語の聖書ではそういう書き方をしていないので、119編がアルファベット順だと気づきません。その書き始めは「'esher(アッシャー)」すなわち「祝福されるもの」となっており、新改訳では「幸いなことよ」と訳されています。これから何を語っていくのかを象徴していることばです。そして「みおしえによって歩む人々」がその祝福を受ける対象です。119編は神のことばや「いましめ」「おきて」「定め」などの単語が使われ、全編を通じてテーマのように書かれています。それぞれ「touwrah(トーラー)」の訳で、119編に繰り返し出てきています。旧約の時代は律法を守ることが神に向き合う方法であり、祝福を受けるための条件だったことが垣間見えます。