美しい者サウル

1サム10:19「ところで、あなたがたはきょう、すべてのわざわいと苦しみからあなたがたを救ってくださる、あなたがたの神を退けて、『いや、私たちの上に王を立ててください』と言った。今、あなたがたは、部族ごとに、分団ごとに、主の前に出なさい」
すでにサウルはサムエルから油を注がれ(1)、神から心を新しくされ(9)、預言をするようになっていました(10)。それでもサウルはおじに自分が王に選ばれた事を話さず(16)、王のくじが当たったときも荷物の間に隠れていたのです(22)。これ以降「王」というポジションは、神や預言者のことばより重くなっていきます。それはイスラエルの民が神を退けたからです。サウルは「イスラエル人の中で彼より美しい者はいなかった(9:2)」と書かれるほど美男子でした。これとよく似た表現がダビデの息子アブシャロムにあり、「足の裏から頭の頂まで彼には非の打ちどころがなかった(2サム14:25)」とあり、サウルを上回る美男子だったようです。しかし、サウルもアブシャロムもダビデをねたみ、王の地位を独占しようとしました。ダビデがキリストの雛形だとするなら、サウルはその前に現れるサタンの象徴ではないでしょうか?サタンは「全きものの典型であった。知恵に満ち、美の極みであった(エゼ28:12)」と書かれ、人の心を誘惑するだけでなく、見た目にも惑わす姿だったことがわかります。美女、美男子に惑わされていませんか?