形が整っていれば良い

1サム15:15「サウルは答えた。「アマレク人のところから連れて来ました。民は羊と牛の最も良いものを惜しんだのです。あなたの神、主に、いけにえをささげるためです。そのほかの物は聖絶しました」」
主に捧げるためなら、他人の羊や牛でもかまわない…という考えは、サウルの中にある一貫して「形が整っていれば良い」という発想から来ていると思います。それはサムエルが去ろうとしていたときに「私の民の長老とイスラエルとの前で私の面目を立ててください(30)」というサウルの言葉にも表れています。サウルはサムエルを待ちきれずに、民が離れようとしたときに勝手に捧げものを捧げました(13:8-9)。この時も民の目を気にしているサウルの臆病な一面が垣間見えます。そもそもサウルはイスラエルの誰よりも美しく、背の高い美男子でした(9:2)。サウルは王になる前は荷物のかげに隠れるほど小心者だったのですが(10:22)、王に選ばれてから彼の心は一転します。主の霊が望み、権威がサウルに望んだときに彼は何を第一にしようと思ったのでしょうか?見た目にも美しく、主の霊に満ち、王の権威がある…人があらゆる物を手にしたとき、サタンが犯した過ちを繰り返すことになるのです(イザ14:13)。サウルは人の目を気にする典型で、それは現代に生きる我々も気をつけるべきことだと思います。