このようなやり方

1サム27:11「ダビデは男も女も生かしておかず、ガテにひとりも連れて来なかった。彼らが、「ダビデはこういうことをした」と言って、自分たちのことを告げるといけない、と思ったからである。ダビデペリシテ人の地に住んでいる間、いつも、このようなやり方をしていた」
ゲシュル人、ゲゼル人、アマレク人はシュルのほうエジプトの国に及ぶ地域に住んでいた(8)、とあります。シュルのほうのアマレク人とは戦った記録があり(15:7)、ダビデはいつもイスラエルと敵対する地方を襲っていたことがわかります。アキシュは戦利品だけをもらっただけで、詳しい事は聞こうとしませんでした。通常なら、位の高い者や女などを奴隷にすべく連れ帰ったりするものですが、彼らの口からダビデがペリシテ地方を襲っていることがバレるのを恐れて皆殺しにしていたのです。それにしても、ダビデの集めた600人の精鋭は強く、ペリシテと戦っても負けなかったことには驚かされます。兵のほとんどは困窮している者、負債のある者、不満のある者たちで、いわゆるあふれ者たちばかりだったのです(22:2)。ダビデの軍師としての手腕もかなりのものだったと思われます。ダビデは戻ればサウル、進めばペリシテというどちらにも行けない状態で板ばさみでした。ときにはダビデのような板ばさみの状態で嘘をつくこともあるでしょう。それでも主はダビデを愛されていました。