着物のふさパート2

マタ14:36「そして、せめて彼らに、着物のふさにでもさわらせてやってくださいと、イエスにお願いした。そして、さわった人々はみな、いやされた」
着物のふさにさわって癒されたのは長血の女で、その発想は彼女のオリジナルではなかったでしょうか(9:20)。そしてそのことは会堂管理者の娘を生き返らせるために、イエス様が歩いていた途中の出来事でした。あたかも多くの癒しの一つであったかのようですが、この話はまたたくまに広まっていったのです(9:26)。さらにイエス様は盲人の目を癒されたあとで「決して誰にも知られないように気をつけないさい(9:30)」と言われましたが、うわさはとどまることがありませんでした(9:31)。当時のユダヤの社会のうわさの伝達の速さには驚かされます。イエス様が行かれた湖の対岸ゲネサレ(34)にはもううわさは伝わっていたようです。長血の女のいやしはかなりインパクトがあったようで、群集に近づけない人々は着物のふさにさわれば癒されると信じました。着物のふさにさわったら病気が治る…というあり得ない話を彼らは信じたのです。ひょっとしたらイエス様の髪の毛でも触れば病気は治ったかもしれません。そこに集う人たちの信仰のとおりに奇跡は起きたのだと思います。