ダビデ契約

2サム7:11「それは、わたしが、わたしの民イスラエルの上にさばきつかさを任命したころのことである。わたしはあなたをすべての敵から守って、安息を与える。さらに主はあなたに告げる。『主はあなたのために一つの家を造る。』」
新共同訳では「家を造る」は「家を興す」と訳されています。最初に主には住む場所がないと言い出したのはダビデです。主の住まわれる荘厳な神殿を建てようとナタンに相談しましたが、主がナタンに語られた内容は驚くべきものでした。この7章は世間では「ダビデ契約」とも呼ばれ、特に「彼はわたしの名のために一つの家を建て、わたしはその王国の王座をとこしえまでも堅く立てる(13)」はそのままイエス様のことを指しています。今までは神とダビデの関係だったのが、いきなり子孫へと話が発展し、永遠に続く王国の約束へと変わっていきました。なぜこのタイミングだったかはわかりませんが、おそらく主はダビデの作った天幕での礼拝スタイルが気に入っていたのだと思います。それゆえ後の預言に「その日わたしはダビデの倒れている仮庵を起こし…昔のようにこれを建て直す(アモ9:11)」と言われたのです。ダビデが王であった期間は40年です(5:4)。短くも楽しい礼拝のときが忘れがたく、終わりの時代にダビデの天幕での賛美や踊りを取り戻そうとなされています。それは「今」だと感じた人々が興され、多くの教会で新しい歌が歌われているのです。