あなたが造った神々はどこに

エレ2:28「では、あなたが造った神々はどこにいるのか。あなたのわざわいのときには、彼らが立って救えばよい。ユダよ。あなたの神々は、あなたの町の数ほどもいるからだ」
イスラエルの最後の王ホセアの時代にはアッシリアに攻められ、サマリアが陥落しました(2王17:24)。しかし、移住してきたアッシリア兵が主を恐れなかったので、主が獅子を送り彼らを殺したことが記されています(2王17:25)。そこには主を正しく礼拝するものが残っておらず、しかたなくアッシリアの王は祭司を送り、ユダヤ人たちに礼拝の仕方を教えました。にもかかわらず「彼らは主を礼拝しながら、同時に、自分たちがそこから移された諸国の民のならわしに従って、自分たちの神々にも仕えていた」(2王17:28-32)と書かれ、イスラエルの民の裏切りがいかに根強いものかがわかります。ここではエレミヤは主から皮肉なことばを授かっています。わざわいが嫌なら自分たちが仕える神々にすくってもらえばいいというのです。預言者を通して神の保護から外れることを告げられても、他の神を拝むことをやめなかったイスラエルの民は現代のクリスチャンのひな形です。「まさか、自分は他の宗教に興味などない」と言う人であっても、生活の中でやめられない悪癖を残しているならそれは偶像崇拝です。