妻をめとるな

エレ16:2「あなたは妻をめとるな。またこの所で、息子や娘を持つな」
エレミヤは若くして預言者に任命されました(1:6)。具体的な年は書かれていませんが、まだ分別の付く言葉をしゃべることのできない年齢です。そのエレミヤに妻をめとるな…と命令しています。エレミヤにはまだまだ可能性があり、結婚して子供が生まれその子供が主の道を歩むようになるのを見届けることもできたはずです。しかし、主は預言者の生活を通して主のことばを伝えるという方法をとられることがあります。イザヤは3年間下半身裸で過ごし(イザ20:2)、エゼキエルは縄でしばられ寝返りができないようにされ(エゼ4:9)、ホセアに至っては姦淫の女をめとり、姦淫の子らを引き取るように命令されました(ホセ1:2)。そしてエレミヤにはめとるなと命じました。それは仮に結婚したとしても、妻をはじめその家族、親戚に至るまで主のさばきに遭い苦しむようになるからです(4-8)。人々がエレミヤに「なぜ妻をめとらないのか?」と聞かれたなら、エレミヤは主のことばを伝えることができるでしょう。預言者に選ばれるということは、主に人生をすべてゆだねるということで決して優しいものではありません。イザヤもエゼキエルもエレミヤも自分のプライドなど持つひまさえなかったのです。