ネヘラム人シェマヤ

エレ29:18「それで、彼はバビロンの私たちのところに使いをよこして、それは長く続く。家を建てて住みつき、畑を作ってその実を食べなさいと、言わせたのです」
またもや変な預言者が登場しています。28章ではハナヌヤが現れ、エレミヤの預言とは違うことを預言して死にました。今回はネヘラム人シェマヤという預言者がエレミヤと違うことを言いはじめました。彼によればバビロン捕囚はすぐにでも終わり、主はすみやかにユダヤ人を回復してくださるだろう…というもので、エレミヤの預言した「家を建てて住みつき、畑を作って、その実を食べよ(6)」とか「妻をめとって、息子、娘を生み…(中略)…そこでふえよ。減ってはならない(7)」という内容と相反するものです。しかもエレミヤの預言ではバビロン捕囚は長期に渡り、息子や娘のさらに息子と娘つまり孫にまで言及しています(7)。主はユダヤ人を別の場所に移しましたが、そこで「あなたがたがわたしを呼び求めて歩き、わたしに祈るなら、わたしはあなたがたに聞こう(12)」と言われ、もう1度主に立ち返るチャンスを与えておられます。それにしても、にせ預言者たちには困ったものです。それは現代にも通じる話で、主が言われたと称して多くの惑わしが起きるようになります(マタ24:24)。みことばから離れず、聖書に従う姿勢がこれから必要になると思います。