アサの時代の穴

エレ41:9「イシュマエルが打ち殺した、ゲダルヤの指揮下の人たちのすべての死体を投げ入れた穴は、アサ王がイスラエルの王バシャを恐れて作ったものであった。ネタヌヤの子イシュマエルはそれを、殺された者で満たした」
ユダ王アサが活躍したのは300年以上も前のことです(アサBC914-ゼデキヤBC597)。列王記によればアサとバシャの間には彼らの生涯を通じて争いがあった…とあります(1王15:16)。またアサ王自身は「高き所は取り除かれなかったが、アサの心は一生涯、主と全く一つになっていた(1王15:14)」とあり、異教の祭壇こそ残されましたが、善王であったことが記されています。列王記には死体を投げ入れた穴については書かれていませんが、バシャがユダ国に人の出入りができないようにラマを築いたことが書かれています(1王15:17)。イシュマエルはゲダルヤを食事の最中に殺し(1)、またシェケム、シロ、サマリヤから神殿に捧げものを持ってきた80人のうち、70人を殺してしまいます(5-8)。彼らもバビロニアに苦しめられ、ひげをそり、衣を裂き、身に傷をつけていたのだと思います(5)。そのように主に頼り求める者たちを簡単に殺し、小麦、大麦、油、蜜をワイロとして差し出す者たちのいのちは助けてやっています(8)。どこまでも残忍で貪欲なイシュマエルの名前はアブラハムの契約から外れた子供の名前でした。