石を切り出す者が八万人

1王5:15「ソロモンには荷役人夫が七万人、山で石を切り出す者が八万人あった」
ピラミッドでも作るつもりなのでしょうか?神殿の大きさは「長さ60キュビト、幅20キュビト、高さ30キュビト(2歴3:1-3)」とあるので、25メートルプールぐらいの大きさぐらいです。その大きさの神殿を作るのに8万人の石を切り出す作業員を使っています。荷を運ぶ者を含めると15万人という多さです。しかも神殿の完成までには7年かかったとあります(6:38)。確かに後に破壊された神殿を再建するのに20年(エズラ6:15)、またヘロデがゼルバベルの神殿を改築するのに46年かかっています(ヨハ2:20)。現代のように重機はなく、すべて人力で作業が進められていたのはわかりますが、エルサレムの神殿でこのだけの労力ならエジプトのピラミッドは想像をはるかに超える人材が必要だったはずです。もっとも、神殿は外装よりも内装にかかった装飾や金を延べる技術などが相当時間がかかったと推測できます。チェーンソーやクレーンなどの現代の機械をすぐに思い出してしまうようでは、紀元前の作業の難しさは理解できないでしょう。杉の木を1本切ることさえユダヤ人たちには難しく、シドン人たちの卓越した技能を必要としていたのです(6)。