パロの娘の家

1王7:8「彼の住む家は、その広間のうしろの庭にあり、同じ造作であった。また、ソロモンは、彼がめとったパロの娘のためにも、この広間と同じような家を建てた」
すでにソロモンはエジプトと講和を結び、パロの娘とは政略結婚をしています(3:1)。主の神殿は幅20キュビト、長さ60キュビト(6:2)に対し、ソロモンの宮殿は幅50キュビト、長さ100キュビトと神殿の倍近い大きさです。もちろんダビデの生きていることからの計画だったので神殿の大きさを変更することはありませんでしたが、それにしても大きい宮殿だといえます。660平米は約200坪になり、住む場所で200坪の家は現代でも大富豪レベルしかいません。そこにさばきのための広間を作ります(7)。このころはソロモンはまだ妻を複数めとるようには考えてなかったようで、同じ規模の家に第一婦人であるパロの娘を住まわせました。主は主要な7異邦人(ヘテ、ギルガン、エモリ、カナン、ペリジ、ヒビ、エブス)との婚姻を禁じており(申7:1-3)、その理由として妻たちが他の神に仕え、ユダヤ人を主から引き離すからだと言われています(申7:4)。ソロモンが主を求め、多くのいけにえを捧げ主に従う様子は8章に書かれていますが、すでにつまづきの種はまかれており、徐々にソロモンは異邦の妻のために偶像崇拝をするようになっていくのです。