ソロモンの知恵その2

1王10:1「ときに、シェバの女王が、主の名に関連してソロモンの名声を伝え聞き、難問をもって彼をためそうとして、やって来た」
シェバの女王はソロモンの名声を聞いていましたが、「ためそう」としたのはそのうわさを100%信じていなかったからだと思います。とは言うものの、金や宝石、バルサム油などを持ってきたのは、どうしても解き明かして欲しいことがあったからでしょう。現代でもアドバイザーとかコンサルタントなど、知識を売る商売が成り立っていますが、「全世界の者は、神が彼の心に授けられた知恵を聞こうとして、ソロモンに謁見を求めた(24)」とあるように当時も宝物を携えてエルサレムを訪れる人は後を絶たなかったようです。ソロモンの知恵のゆえに、彼はますます裕福になって行きます。知恵、知識はは確かに富をもたらしましたが、ソロモンは人生は「空の空」だと富や多くの妻では人生が満たされないことを語っています(伝1:2)。飽きるほどの財産を持っても、人が使える金額は知れています。神ご自身が最高の知識を持ちながらそれで満足しなかったように、「愛」があって愛し合う関係が人生になければ神も満足されないのではないでしょうか?そのために人間は造られ、命じて愛する関係ではなく、自発的にお互いが愛し合う関係を主は求めておられるのです。