ダマスコ様式の祭壇

2王16:11「祭司ウリヤは、アハズ王がダマスコから送ったものそっくりの祭壇を築いた。祭司ウリヤは、アハズ王がダマスコから帰って来るまでに、そのようにした」
アハズ王が注文したのはダマスコ様式の祭壇です。アハズが神殿に他の神を祭るようには望みませんでしたが、主が命令された神殿の祭壇の形は変更されてしまいます。なぜ祭司ウリヤがこのようなことをしたのかは不明ですが、イザヤによれば「祭司ウリヤとエベレクヤの子ゼカリヤをわたしの確かな証人として証言させる(イザ8:2)」と語っており、イザヤからは信頼の置ける祭司だと見られていたようです。アハズはさらに鏡台、洗盤、海も形を変えてしまいます(17)。他の神を拝むとは言わないけれども、主から命令された神殿の用具の形を勝手に変えて礼拝するのは正しいことなのでしょうか?他のバアルやアシュタロテなどの神を堂々と拝むことに比べれば、ちょっと礼拝用具の形が変わっただけでまことの神を拝むことには変わりません。90%の本当のことに10%の嘘を混ぜても、嘘を見破ることは困難です。あたかもまことの神を礼拝するようで、主からの命令からは逸脱するのは、堕落の始まりです。そしてサタンの常套手段もこれと同じように、真実の中に嘘を織り交ぜるのです。