マナセが悔い改めた?

2王21:16「マナセは、ユダに罪を犯させ、主の目の前に悪を行なわせて、罪を犯したばかりでなく、罪のない者の血まで多量に流し、それがエルサレムの隅々に満ちるほどであった」
マナセが悪を行なっていた記述は歴代誌も同じですが、マナセがアッシリアに足かせをつけられ連行されたことは列王記には書かれていません(2歴33:11)。歴代誌によれば、そのときマナセは悔い改め、神に祈ったため、主がその祈りに答えられエルサレムに戻されたと書かれています(2歴33:13)。またそのときに「マナセは、主こそ神であることを知った(2歴33:13)」とあり、悪王マナセも55年の統治の中で主を知る機会があったことがわかります。エルサレムに戻ったマナセは「すべての祭壇を取り除いて、町の外に投げ捨て(2歴33:15)」「主の祭壇を築き…ユダに命じてイスラエルの神、主に仕えさせた(2歴33:16)」とあります。確かに罪のない者の血まで流した悪王だったマナセですが、その全人生がすべて悪かったわけでもなさそうです。しかし、ユダの民は高きところで捧げることをやめず(2歴33:17)、マナセが罪を犯させた後遺症が残る結果となりました。彼の子アモンはたった2年で王の座を奪われ、自身の家来に殺されました(13)。ひょっとしたら家来たちの心にマナセの悔い改めの効果が現れ、善王を望んでいたのではないでしょうか?その証拠に次王ヨシアは歴代最善の王となっています。