バビロン捕囚2

2王24:12「ユダの王エホヤキンは、その母や、家来たちや、高官たち、宦官たちといっしょにバビロンの王に降伏したので、バビロンの王は彼を捕虜にした。これはネブカデネザルの治世の第八年であった」
このエホヤキンの連行がバビロン捕囚の最初だとされています。しかし、王が不在になったユダではエホヤキンのおじゼデキヤ(マタヌヤ)が新王としてバビロニアに任命されましたが(17)、結局ゼデキヤもバビロンに連れて行かれユダ国は事実上消滅してしまいます(25:7)。このゼデキヤのバビロン連行をバビロン捕囚の年号だとする人もいます。23章ではヨシアがこれでもか、とありとあらゆる偶像を神殿、あるいはエルサレムから取り除きました。それでも主はマナセの罪を許さず、ユダに対する怒りを静めることはありませんでした(23:16)。この時期にエレミヤが活躍しており、エレミヤ書によればゼデキヤはエジプトへ逃げるという第3の選択をしようとしており、事実エジプトに一時身を寄せます(エレ42,43章)。国が無くなっても神の計画は続き、イエス様の時代までに神の神殿は再建され、過越しの祭りにしたがってイエス様がすべての国民の罪を背負って捧げられることにつながっていきます。バビロン捕囚であたかも神の計画が途絶えたに見えますが、時代の一部分だけを切り取っても主の大きな計画は見えず、これは神の知恵だと思います。