まず食べる

エゼ2:8「人の子よ。わたしがあなたに語ることを聞け。反逆の家のようにあなたは逆らってはならない。あなたの口を大きく開いて、わたしがあなたに与えるものを食べよ」
2章から3章にかけて、エゼキエルがどのようにして主からのことばをいただき、伝えていったかが書かれています。ここでは口に入るものと口から出るものがともに主からのものになっています。語る前にまず、食べなければなりません。よく信仰は聞くことから始まり(ロマ10:17)と言われますが、エゼキエルの場合はちょっと違っています。これは荒野でマナが降ってきたのとよく似ています(出16:31)。契約の箱の中にはマナの入った壷が収められ、神の隣在にはマナ(パン)が不可欠なことがわかります(ヘブ9:4)。また、イエス様はパンを取って「取って食べなさい。これはわたしのからだです(マタ26:26)」と言われました。これらのことから主が与えてくれる食物が御ことばと関連していることがわかります。まず食べること(読むこと)、次に満たされ(吟味し理解する)、そして主の言われたことを語れと書かれています(3:4)。主が示される聖書の箇所は人それぞれですが、心に浮かんだことばと聖書が一致しなければ神のことばを語ったことにはなりません。エゼキエルはまさしく主からその第一歩を教えられているのです。