シドンへのさばき3節

エゼ28:22「言え。神である主はこう仰せられる。シドンよ。わたしはおまえに立ち向かい、おまえのうちでわたしの栄光を現わす。わたしがシドンにさばきを下し、わたしの聖なることをそこに示すとき、彼らは、わたしが主であることを知ろう」
ツロとシドンでは扱いが大分違っています。片や「すべての者が見ている前で、わたしはあなたを地上の灰とした(18)」に対して、シドンには「おまえのうちでわたしの栄光を現わす」と言われ、主の栄光を現わし、生き延びて主を礼拝するチャンスが残されています。聖書にはツロとシドンはよく1セットになって記述されていますし、イエス様のことばにもツロとシドンがセットで使われ(ルカ10:13など)1つの慣用句のようになっています。しかし、エゼキエルの預言によるならばツロが主体となり商売は繁盛し、多くの国との貿易を成功させたことになっています。その背後にはサタンの存在が見え隠れし、ツロのさばきはそのままサタンへのさばきが描かれています。それに対しシドンへの預言はわずか3節だけです(21-23)。シドンもツロと組んで多くの利益を生み、贅沢を極めたことと思われます。商売がうまくいくこと自体が主のさばきの対象ではあり ませんが、他の神を拝み他国への影響があるとしたら問題です。ソロモンは異邦の妻によって堕落したように、シドンと貿易を繰り返すことにより堕落するならさばきの対象になってしまいます。