エジプトへの預言

エゼ29:13-14「まことに、神である主はこう仰せられる。四十年の終わりになって、わたしはエジプト人を、散らされていた国々の民の中から集め、エジプトの繁栄を元どおりにする。彼らをその出身地パテロスの地に帰らせる。彼らはそこで、取るに足りない王国となる」
エジプトは散らされ、バビロンのネブカデレザル王に与えられます(19)。それは「働いた報酬(19)」だとも書かれています。いったい主のためにバビロン王が何かをしたのでしょうか?その前の節を読むならツロへの攻撃が書かれています。これが主のために「働いた」ということなのでしょう。しかし、頭がはげ、肩はすりむけた、にもかかわらずツロから何も得るものはなかったとあります。かぶとをかぶり続け、荷物を運び続けたのに成果がなかったという意味です。そうしてエジプトは征服されますが、預言ではエジプトは滅びるのではなく、もう一度集められ国を再興するようになります。エジプトの繁栄はピラミッドに象徴されるように強大なものでした。とくに騎馬軍はユダ国が頼りにしたもので(イ ザ31:1)、捕囚になる前に最後の頼みの綱としていました。しかし、再興されるエジプトにはそのような力はなくなると書かれています。もうエジプトは頼りにされるような強大な国ではなくなってしまうのです。バビロン、ペルシャアレキサンダー王のマケドニアと国の支配者は変わり、イエス様の時代にはプトレマイオス朝となり、クレオパトラが登場します。