バテロスからタフバヌヘスまで

エゼ30:18「わたしがエジプトのくびきを砕き、その力強い誇りが絶やされるとき、タフパヌヘスでは日は暗くなり、雲がそこをおおい、その娘たちはとりことなって行く」
「ノ」はテーベのことで(14)、「ノフ」はメンフィスのことです(16)。タフバヌヘスはエレミヤによればパロの宮殿のあった場所でエジプトの中心地です(エレ43:9)。エジプトの最北端バテロス(14)から、ノ(テーベ)までの距離はシナイ半島を縦断した距離よりもはるかに長く、エジプトが広範囲にわたって支配をしていたことがわかります。ネブカデネザルの進軍の距離もそれにあわせて行なわれ、いかにバビロンの移動距離が長く、攻める速さが速かったことが理解できます。エジプトにもさばきが下り、エジプトにかかわったすべての民族、クシュ、プテ、ルデ、アラビヤ全体、クブ、彼らの同盟国の人々がその対象となっています(5)。クシュ人の国はエチオピアでイエス様の時代まで信仰を持ち続けた国ですが(使8:26ー40)、近隣国エジプトとの関わりが指摘され影響が及んでいます(9)。主の選びの民がさばかれるときに、ユダヤ人たちをそそのかし、他の神へと導いた国は同時にさばかれます。それは終末にさばきが起きるときに、サタンも同時にさばかれることにつながります(黙20章)。主はある一方をさばいて、もう片方を放置することはしないお方です。