生涯専門職

1歴9:30「祭司の中にはバルサム油の香料を調合する者たちもいた」
昭和天皇崩御の際に京都から現れた八清童子(やせどうし)と呼ばれる集団が、天皇の棺おけをかつげるように政府に嘆願しました。昭和天皇の棺おけはほとんどが車の移動だったので、式場内だけを担ぐようになったそうですが、日本でもそのように祭事に関して専門職があったようです。イスラエルの神殿では、さらに細かく役割が決まっており、器具を数えて運び管理する役(28-29)、手鍋の管理(31),パンだけを扱う者たち(32)、なとさまざまです。ここでは香料の調合役で、出エジプトの際にめいじられているのは3つの香料(ナタフ、シェヘレテ、ヘルベナ)と乳香を同量で混ぜ合わせることでした(出39l34)。このようにたった1つの仕事であっても、彼らは主に使える仕事として真面目にこなし、生涯神殿の中で生活するのです。その子どもたちは生まれた時から祭司の仕事につき、幼児の時から訓練を受け30歳で任に就き、50歳で引退します(民4:3)。現代のように他の仕事をしながら、アルバイトをする…みたいなことはできません。神に仕える者が他の仕事を選んだり、就いたりできないからです。