ベニヤミン族の系図

1歴8:33「ネルはキシュを生み、キシュはサウルを生み、サウルはヨナタン、マルキ・シュア、アビナダブ、エシュバアルを生んだ」
ベニヤミン族と言えばサウル王が有名ですが、士師の時代には600人まで人数が減ったことがあります(士20:47)。それはベニヤミンの町ギブアがあまりにも堕落して、同胞の旅人に対してあまりにも非情な行いをしたことに始まり(士19:11-30)、激怒した11族がベニヤミンのほとんどを殺してしまったからです。600人だけのベニヤミン族を根絶やしにすることを哀れに思った11族は彼らにシロの娘を与えて、その血が耐えないようにしました(士21:21)。それでも初代王サウルはベニヤミン族から選ばれ、息子ヨナタンダビデと厚い友情でつながり、サウルから後もベニヤミンの血が途絶えることはありませんでした。さらに捕囚後ペルシャ時代にはエステル、モルデカイが活躍したエステル記が残されていますが、両名 ともベニヤミンの出身です(エス2:5)。イエス様の時代の南ユダ国にはユダ族、ベニヤミン族、レビ族が住んでおり、一度は滅びる寸前までになったベニヤミンはイエス様の十字架の証人となったのです。最後までユダとベニヤミンのつながりが強く残ったのは創世記にユダがベニヤミンの身代わりになったことまでさかのぼります(創44:18)。