心を一つにして

1歴12:38「誠実な心で、並び集まったこれらの戦士たちは、ヘブロンに来てダビデを全イスラエルの王とした。イスラエルの残りの者たちも心を一つにして、ダビデを王にした」
まだサウルが生きているときの話です(1)。サウルはアマレクを聖絶するように主に言われましたが、肥えた羊や牛を惜しみ主に従いませんでした(1サム15章)。これがきっかけでサウルは王から退かされます(1サム15:26)。主はサウルを王にしたことを悔やまれ、サムエルは二度とサウルに会うことはありませんでした(1サム15:35)。この後すぐに主はダビデを見つけ、サムエルによって油注がれ王になります(1王16章)。最初ダビデのもとに集まったのは400人で彼らは、困窮している者、負債のある者、不満のある者たちでした(1サム22:2)。ところがヘブロンダビデが王になるころには、30万人以上の軍勢に膨れ上がっています。しかもその中には三勇士や武術に優れた者たちも多く含まれ、サウル出身のベニヤミン族から来たことが書かれています(16)。彼らは誠実な心だった、とあり、サウル王よりもダビデの中に王の資質を見つけ、ダビデならイスラエルを救い、主に従い正しい国を建ててくれるだろうと期待して集まったのです。