主の前でほめたたえる

1歴16:4「それから、レビ人の中のある者たちを、主の箱の前で仕えさせ、イスラエルの神、主を覚えて感謝し、ほめたたえるようにした」
ほ めたたえるはヘブル語で「halal(ハラル)」で「ハレルヤ」の「ハレル」にあたります。イスラエルの民がエジプトを脱出してから、主は荒野で幕屋を作 るように命じました(出25-30章)。その幕屋では荘厳なイメージと罪を決して持ち込んではならないおきてが支配しており、至聖所に入る大祭司には鈴が つけられ、主の怒りに触れるならその場で倒される可能性もありました(出39:26)。幕屋ではピリピリした雰囲気で、罪を犯さないように祭司が細心の注 意をはらっており、笑い声などは聞こえなかったと思います。「ほめたたえる」はモーセの幕屋で命じられたルールの中ではほど遠いもので、ましてや楽器を持 ち込むなど祭司たちの想像をはるかに超えたアイデアです。それがダビデの時代には一転して、歌や踊 りが主の前で行なわれ、しかも主はそれを受け入れられ、幕屋の中で歌ったり踊ったりした者が主に打たれて死ぬことはありませんでした。ソロモンの時代に神 殿が建てられ、礼拝の様子はモーセの幕屋の時代に戻りましたが、主は終わりの時代にダビデの仮庵を元の状態に戻すと言われています(アモ9:11)。