もう運ぶ必要はない

1歴23:28「彼らの役目は、アロンの子らを助け、庭のこと、脇部屋のこと、きよめて聖なるものとすることに関する主の宮の奉仕をし、神の宮で奉仕をすることである」
モーセ十戒をもらって山から下りてきたとき、イスラエルの民は金の子牛を作って宴会をしていました。そのとき「だれでも、主につく者は、私のところに」とのモーセの呼びかけに応じたのがレビ族です(出32:26)。それ以来、レビ族は主に奉仕する部族となり12部族の1つから除外されます。彼らは荒野で特別な任務を与えられ、それが移動式神殿、いわゆるモーセの幕屋です。彼らは3つの部族に別れゲルション族は幕屋の幕類、ケハテ族は聖所の中の器具類、メラリ族は幕屋の板類を管理し、それを運搬していました(民4章) 。特にケハテ族は契約の箱を運ぶという大役が与えられ(民3:31)、これを無視したダビデは部下のウザを失っています(2サム6:6)。しかし、神殿が建てられようとしている今、もう幕屋や器具を運んだりする必要はありません(26)。神殿で奉仕することが彼らの役目です。ダビデは38000人(3)いるレビ人から4000人を取り分け、賛美の奉仕に当たらせました(5)。約10分の1にあたるレビ人を楽器や歌に専念することにしたのです。それは荒野でモーセに命じられたものではありませんでしたが、主が賛美を拒否したことは一度もなかったのです。