月ごとに24000人

127:1イスラエル人、すなわち、一族のかしらたち、千人隊の長、百人隊の長たち、および彼らのつかさたちは、王に仕えて一年のすべての月を通じ、月ごとの交替制にしたがって、各分団のすべての事に当たったが、その人数は一つの分団が二万四千人であった」

24000人で12組なら288000人になります。11ヶ月の任務で、残りの11ヶ月264,000人は遊んでいた?というわけでもないでしょうが、彼らを 養っていかねばならないのは変わりありません。日本も防衛費は4.8兆円ほどで(2015防衛省資料)、その予算概念は日本のGNPの1%以内に抑える という、三木内閣時に設定されたものに準じています。とんでもない大きな金額ですが、国防のために万が一の場合に備える必要はあります。ダビデの時代も、 たとえ26万人の兵士が勤務外であったとしても、彼らを食べさせ養い、いつ戦争が起ころうとも怠らず、常に訓練しておく必要があります。ダビデの時代の軍 隊は強く、近隣諸国のほとんどを押さえつけ、ソロモンの時代には平和な時代を迎えることができるようになりまし た。それでも、12組に分けられた軍隊は1組ずつ1年に一回エルサレム防衛のために見張っていたのです。ダビデの国の考え方は神殿の中から、町の防御に至 るまで幅広く、これをさらに堅固にしたのが神から与えられたソロモンの知恵だったのだと思います。