ご自身を示された

2歴15:15「ユダの人々はみなその誓いを喜んだ。彼らは心を尽くして誓いを立て、ただ一筋に喜んで主を慕い求め、主は彼らにご自身を示されたからである。主は周囲の者から守って彼らに安息を与えられた」
アサは善王として数えられており、主もご自身を示された…とあります。「ご自身を示された」は英語訳では「He let them find Him(NASB)」となっており、直訳だと「主は民にご自身を見つけさせた」という感じになります。「見つける」のヘブル語「matsa(マトサ)」がここれでは使われており、ユダの人たちが見ようとしたとき、あえて隠れず見えるがままにしておいた、という意味合いになります。このアサの時代にあの有名な「主はその御目をもって、あまねく全地を見渡し、その心がご自分と全く一つになっている人々に御力をあらわしてくださるのです(16:9)」があり、これは予見者ハナニがアサに語ったことばです。ご自身を表すほどにこころが一つとなっていたのに、アサはその後主に拠り頼むより、人に頼ろうとしました(16章)。何かの歯車が狂うことによって、人生の方向は変わってきます。予見者ハナニのことばにアサは怒ったとあります(16:10)。主の正しいことばは、時によって人の耳には痛く聞こえ、ある人たちには不愉快なものかもしれません。どんなときでも主に従う信仰がなければ、アサのような失敗をしてしまうのだと思います。